雇用と請負の違いをご存じですか?
建設業では、雇用契約を締結せずに現場作業に従事されている方が多くいらっしゃいます。一人親方と呼ばれていますが、はっきりとした基準を認識できないまま曖昧に働いてもらっている企業様もおられると思います。
請負労働者には労働基準法が適用されず社会保険料等の負担も不要であるため、本来雇用されるべき労働者が請負として働いている現場が存在します。これには企業側からだけではなく、労働者側からの希望で一人親方の扱いを受けている場合も少なくなく、厚生年金に加入することの意義等を理解してもらう必要があります。
国土交通省はR2年から「一人親方問題に関する検討会」を有識者や関係団体を集めて実施しており、規制逃れを目的とした一人親方化の防止・是正を図るために各地で説明会も実施しています。
国土交通省が示している「働き方の自己診断チェックリスト」を活用するなどして、雇用と請負のどちらに該当するのかしっかりと確認していきましょう。
建設業では4月から時間外労働の上限規制も始まっており、なかなか週休二日制に移行できない状況の中でどのように時間管理をし働き方改革を進めていくのか悩ましい問題が山積していると思います。ご心配な点があれば不安なままにせずにぜひご相談ください。